特集 看護管理をクリエイティブに展開する方法
看護職副院長としてクリエイティブな発想で取り組む看護管理の仕事
横山 利枝
1
1上武大学看護学部看護情報・看護管理学講座
pp.12-14
発行日 2005年1月10日
Published Date 2005/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100097
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これからの医療改革の内容
医療・看護を取り巻く環境は,だれも経験したことのない速さと規模で変化しています。今後も2005(平成17)年度に介護保険制度改革,診療報酬・介護報酬同時改定,2006(平成18)年度には第5次医療法改正が実施されていくなかで,さらなる混乱をひき起こしながら,新たな医療システムへのステップを踏み出そうとしています。
看護管理者として,この変化にどう対応していくのか。これらに的確に対応していくためには,一連の医療制度改革とその改革がもたらす医療・看護への影響について十分な知識をもつことは不可欠だと考えます。特に2006年度の診療報酬改定は,かなり大規模なものになるはずです。病院数はこの10年間で減少し続け,1990(平成2)年に約1万あった病院数が,9000を切るのもいまや時間の問題です。また,現在100万床ある一般病床は,現状の入院回数を基礎とし,平均在院日数を15日として試算すると,5年後の2010年には63万床にまで減少すると試算できます。急性期医療ではDPCの一般病院への拡大,重症度に応じた臨床機能再編成,慢性期医療では介護保険への一本化,日本版DRGの導入による包括化の進展,一方,精神医療では7万床の退院促進による在宅医療へのシフトは避けられません。
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