主張
看護副院長のすすめ
S
pp.1057
発行日 1992年12月1日
Published Date 1992/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903778
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今年を振り返って病院界には多くの出来事があった.その大きなトピックとして「看護の年」だったといえる.4月の診療報酬改定に見られる看護重視,病院機能の中核としての看護の位置づけをはじめ,人材確保法の制定,看護大学設立ブーム,参議院選挙での看護候補の当選などがニュースとなったが,それと並んで,看護出身の病院副院長制も話題となった.東札幌病院や聖路加国際病院の例が好意的にとりあげられた.
むしろこれまで組織上の正式な位置づけがなされなかったことが不思議である.病院職員の中で最大の職種である看護婦を統活するばかりでなく,病院の直接患者サービスの最大の量を占める看護が他の職場部門といかに組織的に協力するかを考えても,病院の経営組織に当然入るべきであった.それが何故いまニュースになるのであろうか.
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