特集 看護管理をクリエイティブに展開する方法
行政の保健師から看護部長への転進―これまでの実践を振り返って
青木 菜穂子
1
1市立川西病院看護部
pp.6-11
発行日 2005年1月10日
Published Date 2005/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100096
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はじめに
筆者が看護管理を実践するうえで大切にしていることは,これまで異なる職場で経験してきた多くの問題と,それらを解決するためにとった数々の試行錯誤,また看護界のみならず,管理を担う多くの方々から得た学びなどで形成されている。特に人材育成においては,「人は,やればできる」こと,そして管理者の役割は,その人ができるようになる環境をつくっていくことだと考えて関わってきた。また育つ環境をどのくらいつくるかは,そのスタッフの特性や,求める内容によって変えるなど,スタッフの状況をみて,環境を整える割合を差し引きしながら,スタッフが自律できるように接してきた。与えられた環境のなかで,看護本来の使命を果たすそうした姿勢が,地域貢献をめざし,患者や家族にとって最良の医療や看護とは何かを考えて提供するための方法をつくり出すプロセスとなり,看護管理実践に創造性をもたらしたのかもしれないと感じている。これまでの経験を客観的に振り返り,看護管理者としての今を検証してみたい。
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