特集 医療安全トレーニングをどう進めるか
KYTの実際と今後の課題
医療現場におけるKYTの実際―マネジメントの視点から 【実践から学ぶ・1】
窪田 美行
1
1鹿児島大学医学部・歯学部附属病院看護部
pp.194-200
発行日 2006年3月10日
Published Date 2006/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100035
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鹿児島大学医学部・歯学部附属病院(以下,当院)では2002(平成14)年から医療安全対策活動のひとつとしてKYTを導入している。はじめは脳神経センターの1部署から開始し,現在は5部署が導入に取り組んでいる段階である。また,昨年からは月1回開催される看護部サブリスクマネジャー会(全部署の副師長の代表メンバーで構成され,実践的な安全対策活動を検討する委員会)会議において,KYTミーティング(以下,ミーティング)を定例実施している。
しかしそのように活動の底辺は広がってきたものの,その速度は遅々としたものであり,導入部署でも「KYTを実施しているのにインシデントが減らない」といった否定的な声も聞かれ始めている。
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