焦点 看護診断に関する研究と今後の課題
日本における看護診断20年の歩みと今後の課題
草刈 淳子
1
1千葉大学看護学部附属看護実践研究指導センター
pp.473-485
発行日 1998年12月15日
Published Date 1998/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900716
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
「看護診断=Nursing Diagnosis」なる用語は,米国(アメリカ合衆国)では1950年にMcManusの論文1)に初めて登場した。一方,日本の看護関係雑誌に「看護診断」の用語が入った論文が初めて掲載されたのは1978年の福井らによる論文2)であろう。
筆者が初めて“Nursing Diagnosis”という言葉を耳にしたのは,1972年,戦後日本の看護改革にGHQの職員として関わられたMrs.Roseが来日されたおりに開かれた講演会でのことであった。「来日する直前にニューヨーク州で看護婦が独立した専門職として診断できるという法律が議会を通りました…」
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.