焦点 看護診断に関する研究と今後の課題
看護診断に関する研究の動向
江川 隆子
1
,
山本 洋子
2
1大阪大学医学部保健学科
2大阪大学大学院修士課程
pp.487-493
発行日 1998年12月15日
Published Date 1998/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900717
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はじめに
今年で北米看護診断協会(NANDA)は創立25周年を迎え,他の研究グループであるNIC(Nursing Intervention Classification)やNOC(Nursing-sensitive Outcome Classification)との統合を目指して,さらに看護用語の発展に研鑽している。日本でも日本看護診断学会が研究会から学会に移行して,この7月に第4回の学術大会が開催されるに至っている。一般に,その分野の発展は学会委員の増加に加え,その分野に関する研究や教育の拡大と発展が大きく関与することが知られている。
そこで,この項では看護診断に関する研究の動向を探ることで,今後の日本の看護診断に関する研究の課題を考察する。看護診断の研究動向を探るために,NANDAの雑誌(1991〜1998)とNANDAの学術集会会誌(抄録集,1990〜1996),日本看護診断研究会誌(1992〜1994)と日本看護診断学会誌(1996〜98)の4雑誌を検討した。
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