焦点 感染看護に関する研究と実践
感染看護に関する看護研究の動向と今後の展望—私の考え方
高橋 泰子
1
1東京大学大学院医学系研究科(看護体系・機能学分野)
pp.261-264
発行日 1999年8月15日
Published Date 1999/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900510
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
看護の領域において,感染看護の分野はナイチンゲールをその祖とし,科学的な視点で感染を防止する看護を追求してきた由緒正しい分野である。医学領域において微生物そのものを科学する微生物学は,分子レベル,遺伝子レベルで急速に進展してきたが,その微生物による感染防止・感染予防・感染対策の分野は,今日においても医学領域における先端的研究テーマにはなりにくい。
「感染看護」は,患者の安全で安楽な看護ケアの視点からこれらの問題に切り込んでいく学問であると私は認識している。
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.