特集 早産と妊娠高血圧腎症:病因・病態生理-私はこうみる
早産 研究の動向と今後の展望
中井 章人
1
1日本医科大学 産婦人科
キーワード:
ペッサリー
,
Progesterone
,
子宮筋層
,
子宮収縮
,
オメガ3脂肪酸
,
早産
,
膜電位
,
Folic Acid
,
腟症-細菌性
,
子宮頸管熟化
,
子宮頸管縫縮術
,
平滑筋細胞
Keyword:
Cervical Ripening
,
Fatty Acids, Omega-3
,
Obstetric Labor, Premature
,
Folic Acid
,
Myometrium
,
Vaginosis, Bacterial
,
Uterine Contraction
,
Progesterone
,
Pessaries
,
Membrane Potentials
,
Cerclage, Cervical
,
Myocytes, Smooth Muscle
pp.109-114
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022083856
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早産研究は、子宮収縮とその抑制に関する基礎研究にはじまる。しかし、子宮収縮抑制薬は、わずかに妊娠期間を延長するに止まり、早産率の減少には寄与しなかった。その後、臨床・疫学研究から感染(細菌性腟症)、頸管短縮、早産既往など医学的ハイリスクが明らかになり、黄体ホルモンや頸管縫縮術などの早産予防効果が検証されてきた。今後、ローリスクを含めた予防医学が、産科合併症による治療早産を含めた早産率のさらなる減少に寄与することが期待されている。
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