連載 調査研究向上のために・16
看護調査研究の実際—多変量解析—因子分析を使った研究
河口 てる子
1
1日本赤十字看講大学
pp.369-374
発行日 1998年8月15日
Published Date 1998/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900467
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前回は,調査の手法を使った実験スタイルの評価研究について説明しました。実験スタイルの研究は,実証研究として最も説得力があり,質的な研究を認めない(少々頭の古い)研究者にも,研究の価値を認めてもらえる方法です。ですから,このタイプの研究が,看護の領域でもっと多くなされることを期待しています。
今回は,大学院の学生,特に修士課程の学生さんから要望をいただいている,多変量解析の1つである因子分析についてお話ししたいと思います。期待されているのは,実際にどのように因子分析を使うのかとか,どの分析表を論文に載せればいいのか,であると思うのですが,それに対する的確な答えが本稿で得られるかどうかはわかりません。
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