特集 看護研究の立案からパソコンによるデータ処理までの実際
看護研究における統計解析—多変量解析を中心に
早川 和生
1
1近畿大学医学部公衆衛生学教室
pp.34-37
発行日 1989年1月25日
Published Date 1989/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908618
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看護領域において調査研究を実施する場合,研究対象は一般に患者という人間集団である.看護学は人間をトータルに捉える学問であることから,人間の多面的な特性を総合的に把握し分析する必要性がある.例えば,血糖値や血清鉄濃度といった生理学的特性から,種々の心理テスト結果のような心理的,情緒的特性,さらには職業,環境,家庭環境要因などの特性が調査される.
これらの多種類の調査データ(変量)を同時に,かつ総合的に取り扱うことのできるデータ解析法があれば,看護研究において非常に有用な研究手法となろう.
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