焦点 看護におけるQOLの研究[2]
海外文献
慢性疾患をもつ成人のクオリティ・オブ・ライフ精神測定学的研究
Carol S. Burckhardt
1
,
Susan L. Woods
1
,
Alyce A. Schultz
1
,
Donna M. Ziebarth
1
,
黒田 裕子
2
1Department of Mental Health Nursing, School of Nursing, Oregon Health Science University
2東京医科歯科大学医学部保健衛生学科・看護学専攻
pp.203-211
発行日 1992年6月15日
Published Date 1992/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900079
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Flanaganのクオリティ・オブ・ライフ・スケール(生活の質測定尺度)(QOLS)の信頼性と妥当性を,4つの慢性疾患患者のグループで検証した。自由回答式の質問ならびに4つの測定用具,すなわち,1)QOLS,2)デュークUNC健康プロフィール(DUHP),3)生活満足度指数(LSI-Z),そして,4)関節炎衝撃度尺度(AIMS)もしくはストーマ適応度尺度(OAS)を用い,6週間にわたって3回,227名の成人患名に対し電話インタビューを行ない,また質問紙を郵送した。被験者からの口頭による回答は,QOLSの内容の妥当性(content validjty)を裏づけるものであった。全部の尺度で測定した安定度の信頼性(stability reliability)は .53〜 .90であり,またクロンバックのα係数はQOLSでは平均 .87であった。妥当性係数が適切であったということは,収束(convergent)・判別(discriminant)両面での構成の妥当性を示すものである。
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