Japanese
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特集 クオリティ・オブ・ライフ(QOL)
クオリティ・オブ・ライフ(QOL)と社会リハビリテーション
Quality of Life and Social Aspect of Rehabilitation.
小島 蓉子
1
Yoko Kojima
1
1日本女子大学
1Japan Women's University.
キーワード:
クオリティ・オブ・ライフ
,
自立生活
,
生活構造
Keyword:
クオリティ・オブ・ライフ
,
自立生活
,
生活構造
pp.283-288
発行日 1984年4月10日
Published Date 1984/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105147
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はじめに
障害者の人権思想に立脚し,障害状況から派生する生活ニーズをふまえての社会的生存の確保をめざす社会リハビリテーションが対面する障害者は,生物的個体ではなく歴史と社会関係の接点に生きる生活者としての障害者である.
生活主体が納得のいく人生を送るのを援助する社会リハビリテーションの立場は,障害者が“よりよく生きる”べく,その潜在的能力の最大限の発達を促進し,“よりよく生かしめる”ために活用される社会資源づくりとそれへのアクセシビリティを作っていこうとするものである1).こうした社会リハビリテーションの存在意義には,すでに生活的視点が前提条件となっており,“生活の質”を問題とすることは,今日の社会リハビリテーションの避けては通ることのできない課題なのである.
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