特集 EBPから実装へ2 実装科学と社会への普及
実装科学への扉
友滝 愛
1
,
深堀 浩樹
2
,
津田 泰伸
3
1東京大学大学院医学系研究科附属グローバルナーシングリサーチセンター
2慶應義塾大学看護医療学部
3聖マリアンナ医科大学病院看護部/TQM室
pp.184-192
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681202199
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前号の振り返りと本号の概要
本特集は,前号に続く特集「EBP(Evidence-based Practice)から実装へ」の〈後編〉です。本論に入る前に,前号を振り返っておきたいと思います。
前号では,本特集のキーワードとなる「実装(Implementation)」の考え方を紹介するにあたり,まず,「臨床に有用な研究の知見があっても,臨床現場で取り入れられていない」というEvidence-practice Gapに着目し,なぜEvidence-practice Gapが課題となるのか,なぜ臨床現場に有用な研究の知見を取り入れることが難しいのかを考えました。その上で,「実装」という学術分野が確立される前に遡り,主に看護分野で行われてきた研究成果の活用(research utilization)やエビデンスに基づく実践(Evidence-based practice:EBP)に関する研究,また,昨今のガイドラインの普及に関する研究例を紹介しました。
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