特集 EBPから実装へ1 モデルを深める
扉
友滝 愛
1,2
,
『看護研究』編集室
1東京大学大学院医学系研究科附属グローバルナーシングリサーチセンター
2前・東海大学医学部看護学科公衆衛生看護学領域
pp.89
発行日 2024年4月15日
Published Date 2024/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681202182
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実装研究(Implementation Research)が関心を集めています。研究によって得られたエビデンスを臨床の実践に適用することは看護学がかねてよりめざすところですが,研究と臨床の間にはいわゆるEvidence-practice Gapと呼ばれる障壁が立ちはだかっており,それを乗り越えることが重要な課題です。
今回,本誌では2号にわたって実装研究を取り上げます。まず本号では,実装研究がなぜ必要なのか,実装研究にはどのような理論やフレームワークがあるのかを考えつつ,主要な実装モデルの概要と意義を解説します。その上で,現場でエビデンスに基づく実践に取り組んでいる事例や,実装モデルを導入し活用している実践事例を紹介します。Evidence-practice Gapを乗り越え,エビデンスを共通言語に研究と現場が手を携えながら,看護実践の質向上と看護学の発展をめざすためのヒントを探っていきます。
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