特集 EBPから実装へ1 モデルを深める
看護実践におけるEBP実装モデルへの期待
酒井 郁子
1,2
1千葉大学大学院看護学研究院
2千葉大学大学院看護学研究院附属専門職連携教育研究センター
pp.90-92
発行日 2024年4月15日
Published Date 2024/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681202183
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なぜEBP実装なのか?
現在の日本では,医療介護に限らず働き方改革が進められています。労働人口の減少に伴い,効果的で効率的な仕事の仕方,すなわち生産性の向上をめざした取り組みを,これまで以上に真剣に推し進めなくてはならないときに来ているといえます。
医療介護の現場での生産性の向上を進めていくときに,わたしたちには2つの武器があります。それは,患者・利用者中心の診療・ケアを推進する理念(価値・規範)と,信頼性の高い研究知見です。堅牢な研究知見は人類共有の財産であり,その研究知見を活用した実践の改善は,実践を基盤とする学問である看護学がめざすところでもあると思います。
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