書評
「なんとかしたい!」臨床疑問を研究にする技術
宮下 光令
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1東北大学大学院医学系研究科保健学専攻緩和ケア看護学分野
pp.194-195
発行日 2020年6月15日
Published Date 2020/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201764
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本書は「臨床で困っていることを研究でなんとかしたい」「でも,どこからどう手を付けていいかわからない」もしくは「論文を書きたい」「しかし,どこからどう手を付けていいかわからない」という看護師のための本である。
臨床現場で困っている,なんとかしたい気持ち,それが本書でいう「もやもや」である。それを解決するために研究にチャレンジしようと考えて看護研究に関する書籍を読んでみるのだが,「どうにもピンとこない」。看護研究の書籍にはいろいろな研究の方法論や統計が網羅的に書かれているのだが,どうやったらそれを目の前の疑問の解決につなげられるのか,わからないのである。
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