グラフ
なんとか自発呼吸をしてもらいたい—リハビリテーションの第一歩としてレスピレーターを外してみた
八木 保
,
本誌編集室
pp.1242-1247
発行日 1978年12月1日
Published Date 1978/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918554
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ワレンベルグ症候群の疾患名をもつSさんは胸筋の麻痺のための呼吸困難があり,長い間レスピレーターを外せないでいた.若い時から病気がちであったためか,独身生活を通していた.家族もいないがSさんの生きようとするファイトは強い.そんなSさんの姿に看護婦もうたれ,ともにがんばつていこうという思いにさせられる
このままレスピレーターをつけていれば生きていくことはできるかもしれない.しかしそれではいつまでたっても,本当の生活はできない.なんとかして1日でも早く社会復帰をしてもらいたいと願い,今日はそれへの第一歩として,レスピレーターを外し,自発呼吸の訓練を試みた.
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