Derm.2010
大学院生と医局長と,時々,オカン(!?)
千貫 祐子
1
1島根大学医学部皮膚科
pp.133
発行日 2010年4月10日
Published Date 2010/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102611
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8年前,私は専業主婦でした.9年前に子供を産みましたが,当時は諸処の事情により産休も,もちろん育休も取れず,どこにも所属せずに純粋なる専業主婦でした.安い紙オムツがあれば車で買いに行き(今から思えばガソリン代のほうが高くつくのですが…),ママ友達と子連れでランチをし,当時の私は医療現場に復帰できようとは夢にも思っていませんでした.それがどうしたことでしょう.人生とは不思議なもので,今や島根大学皮膚科の医局長を拝命し,息子の小学校入学と同時に大学院に入学し,2足も3足もわらじを履いています.復帰したきっかけは,もちろんもう一度勉強がしたいという気持ちがあったからですが,ここまで頑張れたのはやはり導いてくださる上司がいたこと,周りに温かい仲間がいたこと,何かを始めるのに遅すぎることはないと思えたことが大きかったのではないかと思います.
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