特集 国際学会で発表しよう─その研究が,世界をつなぐ
発表者の立場から4
研究を携え,国際舞台に挑戦する
吉行 紀子
1
1大阪市立大学大学院看護学研究科在宅看護学領域後期博士課程
pp.574-578
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201565
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はじめに
修士論文をまとめ,同じ研究室の博士課程へ進学する頃,指導教員の河野あゆみ教授より,「修士論文の成果の一部を国際学会で発表してみない?」と提案された。当時の私は,修士論文を書き上げた達成感に浸り,その成果をどのように発表するかについてはほとんど考えていなかった。正直,自分が国際学会で発表する力があるのかも懐疑的であったが,指導教員に背中を押される形で英文抄録の作成に臨んだ。
初めての国際学会として挑戦したのは,2015年に米国のフロリダで開催された第68回米国老年学会(GSA)でのポスター発表であった。ここではその体験に焦点を当て,発表に至るまでの具体的なプロセスや学びを述べる。
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