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小児病棟での集団遊びの実践に関する研究
服部 律子
1
1兵庫県立塚口病院小児病棟
pp.367-376
発行日 1985年7月15日
Published Date 1985/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200844
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はじめに
私が小児病棟に看護婦として勤務していた時,私の頭の中にあったのは,「子供たちはベッドの中にいても常に発達し続けている」という意識であり,いかにすれば看護の中で子供の発達を援助することができるかということであった。
患児はたとえ点滴を受けていても,ぬり絵や折り紙に熱中したり,プラモデルを作って,1人で遊んでいる。しかし,現実の看護業務の中では,治療や検査に対する看護が,どうしても優先されがちで,そのために,患児の遊びの中断を余儀なくされたり,安静の必要のために患児の遊びへの要求に応えることができない状況にあり,子供の成長発達に欠かせない遊びへの援助を,看護計画の中に正しく位置づけ,実施し,評価するのが困難な現実がある。
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