連載 病棟の遊びをデザインする・3
精神科病棟の遊びをデザインする
菊池 薫
1,2
,
高齢者・障害者の遊びデザイン研究部会
1東松山病院
2高齢者・障害者の遊びデザイン研究部所
pp.1038-1039
発行日 1996年11月1日
Published Date 1996/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905217
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遊び・レクリエーションは楽しさ+α
精神科病棟では日々さまざまなレクリエーションが行なわれている.
レクリエーションであるからには楽しいということは大前提である.しかし,遊びの効果はそれだけではない.レクリエーション・遊びでの楽しい時間・空間では,普段よりもコミュニケーションがとりやすい時間でもある.いつも無口で話しかけても返事程度しか返ってこない方に対しても,遊びやその場での活動を媒介・きっかけに知ることができる.また,会話がなくても,同じ場所で同じことを一緒にやる,それだけでも人間関係を築く一歩になりえる.職員と患者さん,患者さん同志が打ち解けあういい機会であると思う.
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