連載 病棟の遊びをデザインする・2
老人病棟の遊びをデザインする
高橋 紀子
1
,
高齢者・障害者の遊びデザイン研究部会
1芸術教育研究所
pp.950-951
発行日 1996年10月1日
Published Date 1996/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905198
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高齢者の病棟での遊びの必要性については,どこでも声が上がっている.が,現実に実行している病棟となるとほとんどないのではないだろうか.また,取り入れてみたくて,どうすればよいのか思案中の病棟も多いことだろう.
急性期では,老若にかかわらず治療に専念するわけだが,高齢者の場合,急性期をぬけた後の慢性期の時期が長く,とくに理学療法や作業療法そして言語療法に適応していない患者は1日中ベッドの上で過ごすことを余儀なくされている.人とかかわるのは,せいぜい食事,投薬,おむつ交換ぐらい,唯一かろうじてスキンシップをとれるのが入浴のときだろうか.
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