英語論文へのアプローチ
データのまとめを解きほぐすこと
内海 滉
1,2
1千葉大学看護学部附属看護実践研究指導センター
2千葉大学教育学部特別教科(看護)教員養成課程
pp.256-266
発行日 1984年7月15日
Published Date 1984/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200802
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多少,奇異な感があろう。この「英語論文へのアプローチ」も,回を重ねて何回かになったが,考察に関する論議が終わったあたりで,改めて今一度「データのまとめ云々」が現われることは,他の多くの研究批判の順序と異なっている。そもそも「データのまとめ」は,実験や調査の成績や結果が集まった時点で,その所見を適宜に解釈するために,まとめるものではあるが,今回のデータの整理論は,最初の段階のデータ処理とは趣を異にし,考察の途上に生じた説明の必要性に応じてこしらえられたものに対する論議である。これを検討することはむしろ敵の手口をあぶり出すことになるので,たいへん面白い。
前回,実験成績の中でとばした部分がある。今回の部分とよくつながるので,まずそこから始めよう。例によってNursing Research, Vol. 26, No. 6, p. 418 ffである。
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