特集 現代の子供—心身の発達とその病理—東京都精神医学総合研究所 第13回シンボジウムから
まとめ
吉松 和哉
1
1東京都精神医学総合研究所
pp.170
発行日 1986年2月15日
Published Date 1986/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204103
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本特集は昭和59年11月17日におこなわれた第13回東京都精神医学総合研究所シンポジウムの内容をもとにしている。社会的に大きくとりあげられるようになった「子供の心」の問題を広い立場から見直そうというねらいで以上のような演者の構成になった。このような広い見方も,つい自分達の専門領域に深く狭ばまり勝ちな我我の立場をあらためて位置づけてくれるのに益するところ大きいと思う。
以下簡単に演題に沿って問題点を整理してみたい。吉松は今日の子供の問題が,現時点も含めその生まれ育ってきた社会文化的環境に,そして併せ親のそれとも深く関係していることを述べたつもりである。我々は意識するとしないに拘らずその時代の強い影響を受けている。ただ本誌では当日提示した30枚近い図表の一部しか掲載できなかったので,いささか具体性に欠ける点ここにお詫びしたい。
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