焦点 主観と客観
座談会
看護研究において「主観」をどう考えるか
池川 清子
1
,
南 裕子
2
,
樋口 康子
3
1静岡県立静岡女子短期大学
2聖路加看護大学
3日本赤十字社幹部看護婦研修所
pp.186-200
発行日 1983年7月15日
Published Date 1983/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200758
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
科学の第1段階――観察
樋口 いま私たちの中では,"看護は科学たりうるか"という問題が出ております。それについて"科学とは何か"という課題が出ているわけです。そして,純粋に科学とはこういうことだということが,看護誌上にもたくさん出てきています。
その場合,最初,科学とはというプロセスが出てきまして,第1は,ものごとをそのまま見詰めなきゃいけない,第2は,その取り入れたものを自分の知識や経験に照らし合わせて再構成する。そして第3は,その見詰めている部分と全体との関係を見ます。そして最後に,それから一般論を引き出すのが科学のプロセスとしてあるんだと言われています。
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.