焦点 事例研究と看護における予測性
てい談
予測から主観を排除するために
宮崎 和子
1
,
中重 喜代子
2
,
中西 睦子
3
1千葉大学教育学部
2東京女子医大
3神奈川県立衛生短大
pp.256-266
発行日 1980年10月15日
Published Date 1980/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200624
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中西 本日のテーマは,「予測から主観を排除するために」ということで,たいへん大きな問題性を含んでいるテーマだと思います。いわゆる看護の対象を見た上での総合的な予測が果たして成り立つかどうか,という問題も実はあるんではないかと思うんですけれども,それに加えて,そういう予測から主観的な要素を排除して,客観的にだれもが納得できるような,そういう予測を果たして看護のいろいろな場面で立てうるのかどうか,そういったあたりを中心にお話し合いを進めていきたいと思います。
最初に私個人が考えておりますのは,この人は恐らくこうなるんではないかというふうな総合的な観点に立った予測というものが,果たしてナーシング=プロセスの理論の中心になっているような形で立てうるのかどうか,その辺のところもお話をしてみたいなと思うんですけれども,いかがでしようか。
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