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シンポジウム 看護における諸問題の調査へのアプローチと看護科学の開発
循環に関する研究:臨床看護研究における可能性の探索
Circulation Research: Exploring its Potential in Clinical Nursing Research
Elizabeth L. McKinnon-Mullett
1
,
遠藤 敏子
2
1ローウェル州立大学看護学科
2元:大阪医療技術短大
pp.29-35
発行日 1973年1月15日
Published Date 1973/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200328
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歴史的に,看護活動の臨床に関する研究は,看護婦の役割,職業,および教育に関する研究に大きな遅れをとってきた(Simmons and Henderson1964)といえる。しかしながら,最近の研究の努力は,看護が看護独自の知識体系――そのなかでも特に看護活動の患者中心の研究により注意の目がむけられている――の発展にむかってその歩調を早めていることを示している。これまでの患者中心の研究の多くは,さまざまな事実間の関係性をうちたてることに焦点がおかれてきた(Kaufman, 1964;Dumas and Leonard, 1963;Schmitt et al 1969)。しかし,看護研究の計画で臨床看護研究のための方法論の発展にむけられたのはほとんどない(Abdellah and Levine 1965a)。
研究がほとんどなされていない分野では,試験的研究がとくに適している。事実,患者ケアの向上をめざす長期にわたる計画の第1段階は,こうした試験的研究によって構成されるべきである。これらの試験的研究は,より精密度を要する研究問題の系統だてた説明とか,変数の確認,また有意義な手引きの確認をする際に実質的な指示を供することができる(Holliday, 1964)。
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