Japanese
English
特集 第1回看護研究セミナー
講義
看護研究方法論の指導
Teaching Research Methodology
Laurie M. Gunter
pp.322-329
発行日 1971年10月15日
Published Date 1971/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200315
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
何の目的のための研究か
この論文は"心理学における研究のための教育"1)と題するセミナーと,このセミナーで出された質問に関連する私の看護経験とを合わせて構成したものである。セミナー全体の目的は"心理学の大学院学位を与える施設をよく検討し,研究者育成プログラムを改善するための情報を提供することであった"(p.167)。このセミナーのメンバーはすべて有名な心理学者で,フェスティンジャー,ガーナー,フェブ,ハント,ローレンス,オスクド,スキナー,テイラー委員長とウェルスファイマー支部役員の各氏であった。
看護における大学院課程は,心理学の場合と同じように幾つかの目標を持っているであろう。すなわち臨床実務,大学生(学位未取得者)の教育,管理・研究である。看護の大部分の大学院課程では,心理学と違って博士号よりもむしろ修士号を与えるように計画されている。大学院教育が,未卒業者に看護課程を教える人の修士号取得のための教育に限定されている現状のなかでは,"看護における何の目的に向かっての研究か"を問うことから,まず研究における教育の主題に接近していかなければならない。研究者になる人の準備と実践者のための準備の問には違いがある。ホックバウム4)は特に看護における動機づけは知識の発見ではなくて,苦しみの軽減のような変化を作り出すことである,と言っている。
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.