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特集 第1回看護研究セミナー
講義
看護における研究結果の利用の説明
Encouraging Utilization of Resarch Findings in Nursing
Laurie M. Gunter
pp.315-321
発行日 1971年10月15日
Published Date 1971/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200314
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科学的発見を適用する三つの原則
研究結果の利用の問題は,看護においてだけではなく,非常に急速な社会変革と,危機に当面している現代の社会全体に存在する問題である。福祉を向上させていくために,科学の効果をいかに利用していくかは,1970年12月のアメリカ科学振興協会総会の協議事項の一つの重要な問題であった。諸大学には社会を悩ましている社会的諸問題に科学的解決を応用することを要求されている。学生の一部には,教育と科学的活動は現在関心を持たれている事柄や問題に直接関係のある事柄でなければならない,という態度が持たれている。
このような関心は医学的な研究や,一部のナースや卒業生によって表明されている。彼らの関心は,患者のケア,あるいは教育・管理に関するものであり,彼らには看護における研究と,これらの活動のあいだの関係を理解することができないかもしれない。私たちはすでに知られていることと,苦しみや疾病を軽減するための知識の利用とのあいだにギャップのあることを認めないわけにはいかない。したがって,私たちは,ほかの科学者たちのように,社会において遭遇する,ある特定の問題に対して,科学的発見を適用するために準備をすることに関心をもたなければならない。Modell3)は人類の福祉の向上に科学がいっそう効果的であるようにするために,次のような方向に向かって強い働きかけが必要とされていることを示唆している。すなわち,
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