焦点 C.T. Beck氏の研究から考える 看護における研究と方法
研究者としての歩み
C.T. Beck氏の研究からみえてくるもの―文献レビューから考える
黒田 裕子
1
1北里大学大学院クリティカルケア看護学
キーワード:
Cheryl Tatano Beck
,
出産後うつ状態
,
出産による心的外傷ストレス症候群
,
尺度開発
,
質的研究方法
Keyword:
Cheryl Tatano Beck
,
出産後うつ状態
,
出産による心的外傷ストレス症候群
,
尺度開発
,
質的研究方法
pp.380-398
発行日 2011年7月15日
Published Date 2011/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100545
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序論
きたる2011(平成23)年8月7日(日)・8日(月)の2日間,パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)において,第37回一般社団法人日本看護研究学会学術集会が開催される予定となっている。筆者は本学術集会長をつとめることになっているが,この学会では,『看護研究─原理と方法,第2版』(Polit & Beck,2004/近藤監訳,2010,医学書院)(邦訳第2版・原著第7版)を,Denise F. Polit博士(以下,Polit氏)とともに執筆されているCheryl Tatano Beck博士(以下,Beck氏)に,招聘講演をしていただくこととなっている。これを記念し,本号ではBeck氏に書き下ろしの形で寄稿いただくとともに,Beck氏の専門領域を中心として,看護研究にまつわるさまざまなトピックからなる焦点を企画することとなった。
本稿では,Beck氏がこれまで歩まれてきた研究者としての足跡を文献レビューの形で検討しつつ,Beck氏の研究から何がみえてくるかを考察したい。
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