Japanese
English
【寄稿】
災害看護のための質的研究
Qualitative Research Method for Disaster Nursing
萱間 真美
1
Mami Kayama
1
1聖路加看護大学
キーワード:
質的研究方法
,
ナラティブアプローチ
,
インタビュー
,
Qualitative Research Method
,
Narrative Approach
,
Interview
Keyword:
質的研究方法
,
ナラティブアプローチ
,
インタビュー
,
Qualitative Research Method
,
Narrative Approach
,
Interview
pp.8-17
発行日 2010年12月31日
Published Date 2010/12/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200085
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- Abstract 文献概要
はじめに
学会長の酒井先生はじめ学会の皆様方に、この講演の機会をいただきましたことを感謝申し上げます。私は精神看護学の専門で、最近は精神科の訪問ケアの効果を検証する研究を主にやっております。災害看護の専門家ではありませんが、かつて地下鉄サリン事件の被害者のケアを経験しました。大学のスタッフとして病院に手伝いに行き、患者さんのサリンガスで痛んだ目を洗っておりました。自分も手からサリンを吸収して視野が狭窄して・・・という経験があります。
精神の領域は様々なトラウマが日々ある領域です。今日お示しするデータも、自死、つまり自殺をされて、完遂された当事者のご家族、ご遺族がどのように回復していかれるかという研究のデータです。様々なトラウマ、精神疾患の場合はそれ自体を持つことがトラウマになったりしますが、決して元には戻らないけれども、新しい自分を得て回復していくというプロセスが日々あります。皆様の研究、あるいはこれは研究だけではなくてインタビューというのは、皆様が日々1対1でなさる対話でもあると思うし、臨床でなさる対話でもあると思うのですが、役立てていただけるものが少しあるかと思います。
先ほど、学会長講演の中にもありましたが、主観的な方法、主観的な感覚をどのようにして人に分かるようにしていくかという質的な研究、今日お話しするのはインタビュー法についてです。
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