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特集 最近のトピックス2009 Clinical Dermatology 2009
5. 皮膚科医のための臨床トピックス
勤務医の元気が出る環境づくり
How can hospital doctors be energetic?
沢田 泰之
1
Yasuyuki SAWADA
1
1東京都立墨東病院皮膚科
1Division of Dermatology,Metropolitan Bokutoh Hospital,Tokyo,Japan
キーワード:
部医長
,
勤務医問題
,
労働環境
,
教育環境
,
人材確保
Keyword:
部医長
,
勤務医問題
,
労働環境
,
教育環境
,
人材確保
pp.126-127
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102287
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- Abstract 文献概要
要約 皮膚科勤務医不足が問題になっている.常勤医削減→収入減少→常勤医削減,そして燃え尽きて退職という負の連鎖を断ち切るために,各病院の部医長は何をすべきか考えなくてはいけない.東京都立墨東病院では,以下の5つのことを行ってきた.①目標を持つ:リーダーの最も重要な仕事は目標を示すことである.目標がなければ,燃え続けることはできない.②労働環境を整える:医師の元気が有限な資源であることを銘記すべきである.休みを取らせるべきである.そして,休みはスタッフみんなが納得する公正な形でとらせなくてはならない.③教育環境を整える:病院で働く大きな利点はスキルの向上である.無理はいけない.学びたいときに教える「啐啄同時」のタイミングが重要である.④人材確保:特に妊娠,育児中の有能な医師が働きやすい環境を整えなくてはならない.⑤クレーム対応:医師の貴重な医療資源を大量に消費させる.クレーム対応を医師ではなく事務が行うようにしなければならない.
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