焦点 介入研究─理論とデータに結びついたケアプログラムをデザインする
介入研究に取り組む(2)―説明モデルをもとに介入研究をデザインする
Frances Marcus Lewis
1
,
田髙 悦子
2
1Family and Child Nursing, School of Nursing, University of Washington
2東京大学大学院医学系研究科
pp.29-36
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100170
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はじめに
ここでは,説明モデルをもとに介入研究へ発展させていくプロセスに焦点を当てる。具体的には,説明モデルの改良と,洗練されたモデルに基づいた介入援助のデザイン化を扱う。
まず最初に,説明モデルの改良に取り組む。その理由は,説明モデルにおける変化させられる(介入可能な)原因mutable causesこそが,実際の介入援助の計画(プロトコール)にとって最も重要なものとなっていくからである。
次いで,洗練された説明モデルに基づき,介入研究をデザインする。ここでは,介入援助のタイプ(型)やカテゴリー(分類),コンポーネント(要素)を分析し,介入援助の計画(プロトコール)の特殊性(詳細さおよび具体性)を決定する。
本稿を通じて,どのようにすれば,説明モデルを具体的な介入研究へと発展(デザイン化)させていくことができるかの要点が明らかになるだろう。
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