焦点 介入研究─理論とデータに結びついたケアプログラムをデザインする
介入研究に取り組む(1)―ニーズアセスメントをもとに説明モデルをデザインする
Frances Marcus Lewis
1
,
斉藤 恵美子
2
1Family and Child Nursing, School of Nursing, University of Washington
2社団法人日本看護協会政策企画部
pp.17-27
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100169
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ニーズアセスメントのための具体的な方法
医療記録の見直し
medical record review
患者や研究の対象者についてのデータや情報を入手する方法として,医療記録の見直しMedical record reviewという方法がある。これは,すでに存在する記録を,研究目的に沿ってもう1度見直す方法であり,これまでの記録を入手して,その記録のなかにあるデータをアセスメントする方法である。この方法は,少ない経費で情報を収集することができる。
自分が取り組もうとしている研究課題において,研究対象となる患者または介護者についてのデータがすでに存在していることがある。患者に関する看護師の記録を分析するためには,研究者自身の記録が重要なのではなく,何が記録としてすでにそこに存在しているかということに価値がある。研究目的に沿って,すでに存在している記録を入手し,それらを丁寧に,詳細に読むことが重要である。
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