連載 経験から学ぶ助産ケア・4
5年目助産師の苦い経験
濱嵜 真由美
1
,
間中 伴子
2
1宮崎県立看護大学
2日本保健医療大学
pp.956-960
発行日 2021年12月25日
Published Date 2021/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201952
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・E助産師,27歳,助産師経験5年目。
・Dさん,33歳,経産婦。身長162cm,体重57.5kg(非妊時より+7.5kg),BMI21.72。公務員で,34週0日から産前休暇。産後1年で仕事復帰予定。
「陣痛促進剤は使いたくない。自分の陣痛で産みたい。夫でもいいけれど仕事で忙しいので,実母に分娩に立ち会ってほしい。痛くなったら強めのマッサージをしてほしい」とバースプランに記入していたDさん。妊娠期から助産師外来で妊婦健診を担当したE助産師は,Dさんの思いを受け止めて,妊娠28週より,食生活や運動などによる適切な体重増加を図り,運動(ヨガや体操など)も勧め,分娩のための身体づくりを指導してきた。Dさんは助産師外来での指導を守り,37週からは夫と一緒にウォーキングをし,階段昇降やスクワットも行ってきた。E助産師は分娩も担当することになり,Dさんのバースプランが叶えられるようにと意気込んでいた。
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