連載 スクリーンのなかの助産師 出産シーンあれこれ・12【最終回】
男性こそ見るべき出産映画(その2)
渡辺 俊雄
pp.1022-1023
発行日 2015年12月25日
Published Date 2015/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200371
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シュワちゃんが妊娠?!
日本では“シュワちゃん”の愛称で知られる,アーノルド・シュワルツェネッガー主演の「ジュニア」(1994年)。シュワルツェネッガー扮する主人公は,大学の生物工学研究所で受精卵の生殖器内部での着床力を補助して流産を克服し,胎児の正常な発育を促進する画期的な新薬を開発中の博士。ダニー・デヴィート扮する相棒は,腕のいい産婦人科医で病院を経営している医学博士だ。2人の共同研究が大詰めを迎えた時,FDA(米国食品医薬品局)が人体実験を認可しなかったため,窮余の一策で,シュワちゃんが自ら人体実験の被験者となり妊娠することになる。
この実験は3か月で終わるはずだったが,実験に使った卵子の持ち主である女性博士(エマ・トンプソン)と恋に落ち,さらには自分のお腹の中で育ちつつある胎児に愛着を持ち始め,ついには子どもを産む決心をする……という奇想天外な物語が展開する。
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