連載 災害時の母子保健 妊産婦を守る助産師の役割・10
妊婦・褥婦のニーズ調査からみえてきたこと
吉田 穂波
1
1国立保健医療科学院生涯健康研究部
pp.984-989
発行日 2013年11月25日
Published Date 2013/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102640
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乳幼児・妊産婦を弱者として扱うことの必要性
東日本大震災後,私は,共通の目的をもつNGO団体,ジェンダー・アクション・プラットフォーム(GAP)の大崎麻子さん,オックスファム・ジャパンのプログラム・オフィサーである高橋聖子さん,ジョイセフの小野美智代さんから声をかけていただき,コラボレーションや情報交換をしながら妊産婦さんへのサポートをすることができました1)。
国際的な援助活動をしてきたオックスファム・ジャパンは,ジョイセフやホワイトリボン・ジャパンのメンバーである社団法人日本助産師会および社団法人日本家族計画協会とともに,青森・岩手・宮城・福島の東北4県および北海道,茨城の計6道県の被災地の助産師会を通して,緊急支援を実施しました。被災地の母子と最も近いところにいらっしゃる開業助産師の皆さまにご協力をいただきながら,地域の女性,妊産婦,赤ちゃんに必要な支援を届けたのです。
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