特集 妊婦・褥婦が外来に来たらUpdate—症状対応からワクチン・プラネタリーヘルスまで
【各論】
❼ 妊婦・褥婦のメンタルヘルス
森屋 淳子
1
1東急病院 心療内科
キーワード:
メンタルヘルス
,
産後うつ病
,
自殺
,
スクリーニング
,
家族支援
Keyword:
メンタルヘルス
,
産後うつ病
,
自殺
,
スクリーニング
,
家族支援
pp.1409-1413
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429205109
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CASE
患者:40歳、女性。
現病歴:元来、責任感が強い性格。第一子出産後2カ月頃から、授乳後に子どもが泣き止まず、不眠や不安感、イライラが強まるようになった。夫が仕事に出た後、子どもと2人きりになることへの恐怖が生じ、夫の勧めで受診。産後うつ病と診断し、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)を少量から開始した。実家に里帰りするも症状は改善せず、希死念慮も出現したため、子どもを乳児院に預け、精神科への紹介で入院加療を行った。退院後は当院での外来治療を継続し、子どもの成長に伴い、本人の不安感や抑うつ症状も徐々に改善。抗うつ薬を漸減中止し、その後も不定期で通院加療を継続している。
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