特集 妊婦・褥婦が外来に来たらUpdate—症状対応からワクチン・プラネタリーヘルスまで
【各論】
❸ 妊婦・褥婦の頭痛
伊藤 雄二
1,2,3
1公益社団法人 地域医療振興協会
2地域医療振興協会 総合診療産婦人科養成センター
3地域医療振興協会 市立恵那病院 産婦人科
キーワード:
一次性頭痛
,
二次性頭痛
,
片頭痛
,
妊娠高血圧腎症
,
重症徴候
Keyword:
一次性頭痛
,
二次性頭痛
,
片頭痛
,
妊娠高血圧腎症
,
重症徴候
pp.1389-1393
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429205105
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CASE 1 妊娠高血圧を見逃した1例
患者:33歳、妊娠32週、初産婦。健診は近医で受けている。
現病歴:微熱と咳嗽、軽度の頭痛で近医を受診したが、血圧が155/100mmHgであったことに気づかず、尿検査も未施行で、アセトアミノフェンの頓用処方のみで帰宅させられていた。後日、近医での健診時に血圧170/110mmHg、尿蛋白3+であり、当院へ緊急母体搬送となった。搬送後、胎児機能不全のため緊急帝王切開を施行した。新生児は呼吸障害が強く、厳重な呼吸管理が必要であった。
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