特集 妊婦・褥婦が一般外来に来たら─エマージェンシー&コモンプロブレム
【妊婦・褥婦のエマージェンシー】
妊婦・褥婦の発熱
髙村 一紘
1
1宮崎県立宮崎病院 地域医療科・産婦人科
キーワード:
妊婦・褥婦の発熱
,
産科感染症
Keyword:
妊婦・褥婦の発熱
,
産科感染症
pp.23-25
発行日 2016年1月15日
Published Date 2016/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200435
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Case
妊婦のインフルエンザ感染症
患者:34歳,初産,妊娠35週.
既往歴:特記事項なし.
現病歴:一昨日より鼻汁,咳嗽を認め,昨夜から39℃の発熱を認めた.妊娠経過に異常はなく,胎動は良好でおなかのはりはたまに自覚する程度で,性器出血や破水感はなかった.最近インフルエンザが流行し始めており,症状の出る前日にショッピングセンターに外出していた.かかりつけの産科から紹介され,受診した.インフルエンザウイルス抗原検査はA型陽性であった.抗インフルエンザウイルス薬としてオセタミビルリン酸塩と,解熱鎮痛薬としてアセトアミノフェンが投与され,症状は軽快した.
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