連載 周産期の生命倫理をめぐる旅 あたたかい心を求めて・2
私がなぜ生命倫理を学ぶようになったか(Ⅱ)
仁志田 博司
1
1東京女子医科大学
pp.152-156
発行日 2013年2月25日
Published Date 2013/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102399
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早稲田大学で学ぶ:木村利人教授との出会い
日本生命倫理学会ができるより前に,坂上正道は両国の一流の生命倫理学者を招聘して,北里大学で「日米バイオエシックスシンポジウム」を開催し,最先端の生命倫理の高度な議論に接する機会を,われわれに与えてくれた。そのシンポジウムの企画・運営の中心となったのが,木村利人であった。
彼は,早稲田大学人間科学部教授として赴任したばかりの,新進気鋭の生命倫理学者であった。しかも,アメリカでもバイオエシックスの研究ではトップと見なされている,ジョージタウン大学の教授を兼任していた。
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