連載 周産期の生命倫理をめぐる旅 あたたかい心を求めて・1【新連載】
私がなぜ生命倫理を学ぶようになったか(Ⅰ)
仁志田 博司
1
1東京女子医科大学
pp.48-51
発行日 2013年1月25日
Published Date 2013/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102372
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この連載を始めるにあたって
助産師のしごとの中心は,私が約40年間かかわってきた周産期医療そのものであり,人の命が生まれる時は,人生の中で人が死の深遠に最も近く接する時である。同時に先天異常・超早産児・仮死の児など,その対応に倫理的判断が迫られる機会に稀ならず遭遇する医療分野であり,その判断のためには生命倫理の素養が不可欠であることは言うまでもない。
この連載では具体的な事例を挙げながら,学問としての生命倫理を学ぶとともに,その背景にある,人間本来の共に生きる心(私はそれを「あたたかい心」と呼んでいる)の重要性が理解されることを目的にしている。
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