連載 災害時の母子保健 妊産婦を守る助産師の役割・1【新連載】
連載を始めるにあたって
吉田 穂波
1
1国立保健医療科学院 生涯健康研究部
pp.52-55
発行日 2013年1月25日
Published Date 2013/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102373
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自己紹介
みなさん,はじめまして。産婦人科医の吉田穂波です。
私は1998年に三重大学を卒業後,聖路加国際病院で産婦人科の研修医としてお産を学びました。その頃は,1年間に3日しか休みが取れないような,病院に寝泊まりする研修医生活が当たり前。仲間の研修医と助け合いながら「自分が担当している産婦さんのお産は,最初から最後まで自分が付き添う!」という意気込みで,ひたすら産婦さんの夫と腰をさすり,産婦さんの飲み物を支え,お産の経過を片時も離れず見ていたおかげで,お産のなんたるかを教えていただいたのだと思っています。
何もない時でも,いつお産に呼ばれてもいいように,7室あったLDRの脇にある研修医室で糸結びをしながら待機し,陣痛が来た産婦さんが入院してこられたら,それっとばかりに出ていく…。三度の飯よりお産が好き,という研修医生活でした。
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