連載 助産院のごはん・23
ウパウパハウス岡本助産院―食事は命の源。笑って,しゃべって,おいしく食べられるような提案が大事
畑中 郁名子
pp.961,1018-1021
発行日 2011年11月25日
Published Date 2011/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102044
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
命の源である食べ物は,身体だけではなく心も健康にしてくれるもの。カロリー計算だけではなく,楽しく食べることが大事だと院長の岡本登美子さん。自身も料理が大好きで,妊婦健診では自ら実践していることを交えて,調理や食材のアレンジを提案。妊婦健診は,妊娠経過を観察するだけではなく,生活の知恵伝承の場にもなっている。具体的には,どんな内容を伝えているのか。1018ページで紹介する。
「帰ったら作ってみよう」と思えるように提案をする
ウパウパハウス岡本助産院の初回の妊婦健診は,まず,アンケートに記入することから始まる。「妊娠中の生活についておたずねします」という一文で始まるアンケートには「食事」「睡眠」「排泄」「入浴」「仕事」「身体」「精神的なこと」のテーマに分かれて質問項目が並ぶ。「食事」についての質問項目は,「好きな食べ物は何ですか?」「嫌いな食べ物は何ですか?」「主食は何が好きですか?」「間食には何を食べますか?」「のどが渇いたときは何を飲みますか?」の5つ。食事のほか,生活リズムや運動,服装など,妊婦の生活がわかる質問を設定することで,妊婦健診での指導につなげている。
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.