海外レポート
英国の周産期施設と助産師養成大学の訪問記―[その2]助産師養成大学編
茅島 江子
1
,
細坂 泰子
1
,
室津 史子
2
,
西 佳子
3
1東京慈恵会医科大学医学部看護学科
2山陽学園大学看護学部
3東京慈恵会医科大学附属第三病院
pp.1010-1016
発行日 2011年11月25日
Published Date 2011/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102042
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はじめに
英国の助産師教育は,助産師資格のみ取得できる3年間のコースと,看護師有資格者対象の18か月のコースがあるが,独立性の高い助産師業務への深い理解と,リーダーシップをとることのできる3年間のコースが推奨されている。助産師教育は,国が必要と認める学問領域なので学費は無料であり,その間,奨学金も支給される。各大学の教育は,看護助産協議会(Nursing and Midwifery Council:NMC)の助産師登録前教育の基準に則って行なわれており,その基準はEU(欧州連合)諸国で共通している。助産師教育では,講義と実習がおよそ半々で,実習が重視されており,助産実習で経験すべき内容や件数が表1のように定められている。本号では,英国の助産師教育について,ロンドンのキングス・カレッジ・ロンドン(King's College London:以下,KCL),シティ大学(City University),およびウェールズ地方のスウォンジー大学(Swansea University)で研修を行なったので,以下に紹介する。
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