連載 助産院のごはん・8
みづき助産院―素材を生かせばおいしいということを味わって体感できるのが助産院のごはん
畑中 郁名子
pp.669,736-739
発行日 2010年8月25日
Published Date 2010/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101708
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みづき助産院でお産をした人の入院期間は平均1日。早い人は産後数時間で退院することもある。家庭の事情などで自宅出産ができない人のための産み場所であり,入院サービスはあくまでもおまけ。入院した途端「いつ退院するの?」と質問して,産後の女性を驚かせることもあるという。入院中のごはんは和食だが,そこに強いこだわりはない。その理由を736ページでリポートする。
食事もお産も自己責任のうえに成り立つもの
みづき助産院での年間お産件数は約40~50件。加えて,院長の神谷整子さんが出張開業助産師として介助する自宅分娩も,ほぼ同数。年間100件前後のお産を介助し,助産院と自宅出張を行き来する。
「もともと出張開業専門でお産を介助していましたし,あえて助産院をつくる必要も感じていませんでした。ただ,自宅出産をしたいけれども,どうしても家庭の事情で叶えられない人もいる。そんな人の役に立てば,そして助産師をめざす学生の学びの場になればという2つの思いから,助産院をつくりました」
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