連載 飲んで大丈夫?やめて大丈夫?これだけは知っておきたい薬の知識・12【最終回】
精神疾患
柳田 亜紀子
1
,
山内 愛
1
,
各務 真紀
2
,
村島 温子
3
,
石井 真理子
4
1国立成育医療センター看護部
2国立成育医療センター育児心理科
3国立成育医療センター母性内科
4国立成育医療センター薬剤部
pp.252-263
発行日 2009年3月25日
Published Date 2009/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101402
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はじめに
近年,うつ病や不安障害(神経症)などいわゆる「こころの問題」に対する認識が変わり,以前より精神科や心療内科を気軽に受診する人が増えてきています。また,内服薬も多様化し,内服加療をしながら通常の仕事や家庭生活をおくっている人も多くみられます。
また,統合失調症のような疾患に関しては1994(平成7)年の精神保健福祉法改正において,社会復帰の促進およびその自立と社会経済活動への参加の動きが活発となっています。そのため,精神疾患を持つ女性の社会進出が増え,結婚,出産,育児を経験する患者も増えてきています。
これらの現状から,私たちが精神疾患合併の患者にかかわる機会も必然的に増加傾向にあります。そこで,今回は「精神症状を有する,また精神疾患を合併した妊婦,褥婦の薬の使用」について考えていきたいと思います。
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