特集 分娩監視装置をどう使っていますか?
裁判例から読む分娩監視装置
和泉澤 千恵
1
1國學院大學大学院法学研究科博士課程
pp.914-920
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100983
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分娩監視装置は,裁判例の中で,どのような状況でその使用の有無が問題とされているのであろうか。また,その使用に際して,どのような点が問題とされているのであろうか。本稿では,これらの問題について助産師が登場する裁判例を中心に検討したいと思う。
裁判例の中で分娩監視装置は,医師または助産師の過失を問う過程において問題とされることがほとんどである。したがって,以下においてはまず,過失とは何かを助産師の業務との関係において整理し,次に,裁判例を子宮収縮剤を使用している場合と使用していない場合とに分け,上記の問題について検討することとする。
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