産科MEの基礎と実際・3
分娩監視装置,記録の読み方
室岡 一
1
1日本医科大学産婦人科
pp.180-185
発行日 1977年3月25日
Published Date 1977/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205179
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§1 判読の基礎
記録紙に上から200,160,120,80,40と記入されているのは毎分の胎児心拍数を意味する。つまり上方の曲線が胎児心拍数の記録であるから,図では120〜160を上下している。下方は陣痛曲線である。図の右側のように胎児心拍のペンが上下に飛んでいるのは雑音が入ったためで判読し得ない。超音波ドプラをこの場合は使用するとよい。
aの部分は陣痛間欠期の胎児心拍数で,その変化は10心拍前後にとどまり,比較的平坦な直線状のパターンである。これをBaseline fetal heart rate(基準胎児心拍数)という。
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