今月の臨床 分娩前後の1週間
ルーチン・ケア
2.分娩監視装置のみかた
原 量宏
1
Kazuhiro Hara
1
1香川医科大学母子科学教室
pp.518-520
発行日 1992年5月10日
Published Date 1992/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900834
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
胎児心拍数は胎児の中枢神経系,とくに交感神経系と副交感神経系の微妙な変化を忠実に反映しており,そのパターンを分析することにより,胎児の状態を的確に判定できる。分娩監視装置では,胎児心拍の一拍ごと(瞬時心拍数)を連続的に検出記録し,子宮収縮と相互の関係をパターンとして表示する。胎児心拍数の検出には,胎児心音信号,ドプラ心音信号,直接誘導胎児心電信号,母体腹壁誘導胎児心電信号があり,子宮収縮の検出には外測法と内測法があるが,現在では妊娠中からもNSTで多用されるドプラ心音信号と外測法の組合せが最も利用されている1,2)。
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.